『手をつなぐ広場 作業所見学会』

ちゅうはちくん

2014年02月21日 13:05

私たちの住む地域の作業所って、どんなところ?

『作業所』とは、障害のある人たちが、地域の中で共に働き、生きていくための場です。

その規模や形態は様々で、比較的規模が大きく法的に認可を受けた施設(授産施設)から、規模が小さく法的な認可を必要としない施設(小規模作業所)まであります。

近江八幡市手をつなぐ育成会主催で、近江八幡市内にいくつかある作業所の中で“障害者支援事業所いきいき”の見学会があり、2月17日月曜日に参加させていただきました。(近江八幡市加茂町)



参加者は、障がいのある子をもつ保護者(母親)13名。
卒業後、、一般企業に就職できるのか、それとも作業所か・・・
作業所がどこにあって、どんな仕事をしているの?
作業所の定員はいっぱいだと聞くけれど、それってホント?
我が子にあった作業所はどうやって見つけるの?

 所長の岡田さん、理事の大谷さんのお話に熱心に耳を傾ける参加者の皆さん。

 “いきいき”の事業内容は、生活介護という福祉サービスの区分となり、常に介護を必要とする人に、昼間、入浴、排せつ、食事の介護等を行うとともに、創作的活動又は生産活動の機会を提供する事業として運営されています。

 現在、定員34名に対して31名の利用者さんがおられ、来年度は2名増加の予定で今後定員オーバーになってくるだろうとお話されていました。



 作業所内で実際にお仕事されているところを、見学させて頂きました。

 こちらは『さをり織り』という機織り作業をされているところです。

 【あい工房】といって、さをり織りの生地から巾着袋やトートバッグなど、他にもたくさんの作品を作っておられました。

 さをり織りの紡ぎ糸は長いと値段が高いらしく、短い糸をつなぎ合わせて織っておられるそうですが、それがまた、良い風合いを出しているんです


 はた織り班以外には【お菓子班】【合同メンテ班】【纸すき班】【パソコン班】とあり、職員の方のサポートを受けながら、それぞれの仕事について利用者の方から説明もしていただきました。


 作業所の天井にはさをり織りの布がかけられてあったり、てるてる坊主がぶら下がっていたりして、明るくて清潔で、スタッフの方や利用者の方が大切に使われているんだなと感じました。

 天井から吊るされている水色の船?飛行機?に書かれていたメッセージは

『この地域でかがやきたい』

 障がいを持つ人が働きやすい環境は、健常の人も働きやすい環境であると言えると思います。

 一般企業でも、障がい者が働ける場が少しづつ増えつつあるとのことですが、まだまだ十分とは言えません。

 多くの人が、『障がいがある人が暮らしやすい社会=誰もが暮らしやすい社会』を目指して、障害者福祉に関心を持ってくださるといいなと心から思います。

「誰もが暮らしやすい地域づくりを目指して」いらっしゃる社会福祉法人きぬがさ福祉会では現在、事業所4箇所(いきいき含む)、ケアホーム4箇所を運営されています。

 新たに事業所開設の必要性が高まる現状、スタッフの皆さんは土地をお探しでした。どこか市内で、そういった開設場所として考えられそうな土地があれば、教えて下さいとのことでした。

 後援会への入会も募っていらっしゃいます。詳しくは・・・


社会福祉法人 きぬがさ福祉会

〒521-1311

滋賀県近江八幡市安土町下豊浦細江9019

TEL:0748-46-2646

FAX:0748-46-5560

E-MAIL:otoiawase@kinugasa-fukushikai.com

URL:http://kinugasa-fukushikai.com/


 

 作業所内で販売されていたさをり織りの生地を使った巾着袋とクッキーを購入しました見学会の後、マナビィ1階にあるオープンスペース「ぱれっと」にて昼食会として母親の交流会も開かれました

 短い時間でしたが、学びの多い貴重な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。




関連記事